今回はrealme より発売された、realme band 2をレビューします。
realmeは元々OPPOのサブブランドでインド市場をメインに売り上げを伸ばしているスマートフォンメーカーです。2021年に日本市場参入し、現在イヤホンとスマートウォッチを発売しています。
realme band 2はグローバルバージョンが海外ECサイトで販売されていました。
言語が日本語対応だったり、技適マークがついていたりと日本での発売フラグが立っていましたが、ついにrealme Band 2が12月26日が発売になりました。
そこでrealme Band 2をレビューしてみて、果たして競合製品と競争価値があるのか、良い点悪い点評価しながら見ていきたいと思います。
※今回はグローバルバージョンのレビューですので、日本版と異なる可能性があります。
価格
Amazon、楽天では約6000円、AliExpressでは約4000円となっております。
外観
大きさはバンドの長さ含め259.8×24.6×12.1mmと長方形のバンドタイプです。
本体はポリカーボネートでシルバーの塗装がされてあってマットな質感。サイズの割りに厚みがあるので、腕につけると本体の出っ張り感はあります。
バックケースもプラスチックで「realme」の文字が記されています。
バンドは薄くて硬めで、すぐ尾錠の跡がつきやすいです。「DARE TO LEAP(臆することなく飛び越える)」というrealmeのスローガンが印字されています。
バンドタイプには珍しく一般的な18mmの着脱式のシリコンバンド。好みに合ったバンドに変えやすいのは良いですね。
充電はマグネット充電で、大きさの割にマグネットがしっかりしていて取れづらくなっています。
本体重量はバンド込みで27gと着けていても全く気にならないくらい軽いです。
ディスプレイ/ウォッチフェイスは59種類
ディスプレイは1.4インチのTFTディスプレイで最近主流になってきている縦長バンドタイプにしては表示領域が広く見えます。解像度は320×167pixelと正直そこまで高いというわけではありますんが、輝度500nitsのおかげで小さい字の多少の粗さもそこまで目立ちません。
ウォッチフェイスの種類は59種類と多くはありませんが、幅広いタイプの文字盤があります。本体に保存可能な数は5つまで。
本体の明るさは5段階までで、自動調光機能やAOD(常時表示機能)もありません。
ウィジェット/動作感
本体のメイン画面から右から左にスワイプすると
- アクティビティ記録
- 睡眠記録
- 心拍測定
- 天気
表示項目はアプリから設定することが出来ます。
左から右にスワイプすると各種設定、上から下スワイプで通知、下から上スワイプで機能一覧が見れます。横移動では残念ながらアニメーションがありませんが、縦移動にはアニメーションの動きがあり割とサクサク動いてくれます。
通知に関してはSNS系は勿論、全アプリでの通知設定が可能です。通知を大事にしてる人にとってこれは有難いです。約60文字まで表示され、日にち時間まで表示されています。
画面の下にタッチセンサーがあり、これに触れるとホーム画面に戻ります。又センサーを触ることで画面を起動します。割とこのセンサーが反応しづらくて画面表示に手間取ったことが何回もあります。
バイブレーションは弱・中・強の三段階あるのですが、肝心の強さは「強」でなんとなくわかるくらいです。
おやすみモードでは手動で通知をオフ出来るだけでなく、スケジュールでのオフ、睡眠中通知オフがあります。
特に睡眠中の通知オフは使いやすく、低価格帯ではこういった細かな機能はなかなか無いです。
機能紹介
心拍数
次に機能について確認していきます。心拍測定は自動で測定できます。時間間隔は5分、10分、20分、30分と自分で指定して計測します。
グラフは棒グラフでしか表示されないので、時間による心拍数の推移はわかりづらいです。
ストレス測定は単発
ストレス測定は単発測定のみ。値段を考えるとしょうがないような気もしますが、それなら個人的には血中酸素濃度測定機能が無くてもいいのでストレス常時測定してほしい所。
SpO2(血中酸素濃度)測定
SpO2は単発で測定出来ます。最近の機種は低価格でもSpo2測定がデフォルトで入っていますね。
睡眠分析
睡眠分析はレム睡眠、浅い眠り、深い眠り、覚醒時間、なんと昼寝も本体で確認出来ます。
アプリでは睡眠スコア、睡眠分析、睡眠時の心拍数を確認出来たりと割りとしっかりデータが記録されています。
ワークアウト
本体に保存できる数は14種類しかありませんが、アプリから項目変更可能。計90種類あります。
5ATMなのでプールでの水泳もできます。アプリではカロリー・平均心拍数・歩数・平均ペース・歩行速度・運動時間と他のアプリに比べオーソドックスな項目しか見れません。外部アプリとの連携はGoogle fitのみ連携可能。
イベントリマインダー
アプリの方で設定してあげると、設定した時間バイブレーションで知らせてくれます。こういうのはあると意外と便利です。
IoT家電操作
なんとバンドの方でrealme link対応の家電が操作出来ます。ただし、日本公式では対応機器は販売されていません。日本版が発売されてこの機能が搭載されているかは確認出来ていません。
他機能
- 天気呼吸トレーニング
- 水分リマインダー(設定はアプリから)
- アラーム(設定はアプリから)
- タイマー
- 音楽コントロール
- ストップウォッチ
- リモートカメラ
- スマホを探す
- フラッシュ
- 生理周期管理(デフォルトではないので、アプリから設定)
と一通りの機能は揃っています。
電池持ち
公式では電池容量204mAhで最大12日稼働となっていましたが実際はどうでしょうか。
条件として
・手首を上げて点灯ON
・心拍数測定間隔を5分
・おやすみモードは睡眠時作動
上記のように使用しました。
結果として1日13%の消費でしたので、約7~8日の稼働となります。これなら十分な電池持ちではないでしょうか。
まとめ
IoT家電操作がかなり敷居が高かったり、ストレス測定が単発だったりと惜しい点がありますが、それ以外は概ねうまくくまとまっています。特にヘルスケア機能よりユーザビリティを意識した製品に感じます。
これでIoT家電操作ではなくAlexa搭載だったらもっとコスパ良い製品でしたかね。
競合製品との比較(スペック上)
名称 | Mi Band 6 | realme band 2 | mi watch Lite | HUAWEI Band 6 |
価格 (amazon) | ¥5,990 | ¥5,880 | ¥7,280 | ¥7,091 |
価格 (AliExpress) | ¥4,285 | ¥4,110 | ¥6,121 | ¥4,980 |
発売時期 | 2021年6月 | 2021年12月 | 2021年2月 | 2021年5月 |
外観寸法 (高さ×幅×厚さ) | 40.4×18.6×12.7mm | 259.8×24.6×12.1mm | 41×35×10.9mm | 43×25.4×10.9mm |
重さ | 13g | 27.3g | 35g | 18g(本体のみ) |
本体材質 | プラスチック | ポリカーボネート | プラスチック | プラスチック |
バンド素材 | シリコン | シリコン | シリコン | シリコン |
防水規格 | 5ATM | 5ATM | 5ATM | 5ATM |
ディスプレイ | AMOLED | TFT | TFT | AMOLED |
画面サイズ | 1.56インチ | 1.4インチ | 1.4インチ | 1.47インチ |
解像度 | 486×152px | 320×167px | 320×320px | 368×194px |
バッテリー | 125mAh | 204mAh 12日 | 230mAh 9日 | 14日 |
心拍測定 | 〇(常時) | 〇(常時) | 〇(常時) | 〇(常時) |
睡眠 | 〇 | ◎(昼寝) | 〇 | ◎(昼寝) |
SpO2測定 | 〇 | 〇 | × | ◎(常時) |
ストレス | 〇 | △(単発) | × | 〇 |
気圧計 | × | × | 〇 | × |
コンパス | × | × | 〇 | × |
位置測位 | × | × | 〇 | × |
リモートカメラ | 〇 | 〇 | × | 〇 |
文字盤の種類 | 67種類 | 59種類 | 100種類以上 | 100種類以上(有料有) |
スポーツ | 30種類 | 90種類 | 11種類 | 96種類 |
他機能 | ・イベントリマインダー ・(IoT家電制御) ・生理周期管理 ・Google fit連携 | ・急速充電対応 ・生理周期管理 |
最後にスペック上ですが同じ価格帯製品との比較をします。こうしてみると1000円高いですが、HUAWEI Band 6のバランスの良さ・ヘルスケア機能については頭一つ抜けています。Mi watch LiteはGPS搭載が目玉の製品、Mi Band 6は小型バンドとしての需要があるのに対して、後発という点も含めてrealme Band 2は目立った特徴が無いように感じます(目玉のIoT家電制御はかなり敷居が高い)。
ただ決してrealme Band 2が悪い製品というわけではなく、視認性・細かな設定と使いやすさを重視しているという点で個人的には好きな製品です。