今回はHUAWEIより発売されたHUAWEI Band 6/6 Proをレビューします。
Huawei Band 6はいわゆるバンドタイプのスマートウォッチながら、絶妙なサイズ感でバンドタイプの概念を覆しました。のちに発売されたrealme Band 2もこのサイズ感を踏襲しているように見えます。
HUAWEI Band 6 Proは無印の機能をそのまま引き継かぎながら、独自の体温測定機能を搭載しているということで非常に注目していました。今回はHUWEI Band 6無印視点をメインに良い点、気になる点含めて徹底レビューしていきます。
体温測定の精度が気になります!
スペック
名称 | HUAWEI Band 6 | HUAWEI Band 6 Pro |
サイズ | 43×25.4×10.9mm | 〃 |
質量 | 18g(ストラップなし) | 〃 |
カラー | グラファイトブラック,フォレストグリーン アンバーサンライズ,サクラピンク | ブラック,グレー |
ディスプレイ | 1.47インチ AMOLEDディスプレイ | 〃 |
材質 | 耐久性のあるポリマー | 〃 |
バッテリー | 14日 | 〃 |
防水 | 5ATM | 〃 |
対応OS | Android 6.0以上 iOS 9.0以上 | 〃 |
心拍測定 | 〇(常時測定) | 〇(常時測定) |
睡眠分析 | 〇 | 〇 |
ストレス測定 | 〇 | 〇 |
体温測定 | × | 〇 |
SpO2測定 | ◎(常時測定) | ◎(常時測定) |
スマホを探す | 〇 | 〇 |
アラーム | 〇 | 〇 |
タイマー | 〇 | 〇 |
ストップウォッチ | 〇 | 〇 |
音楽再生 | 〇(Androidのみ) | 〇(Androidのみ) |
音楽保存 | × | × |
通話機能 | × | × |
天気 | 〇 | 〇 |
リモートカメラ | △(EMUI8.1以降の機種のみ) | △(EMUI8.1以降の機種のみ) |
常時点灯 | × | × |
自動調光 | × | × |
急速充電 | 〇 | 〇 |
こうして見るとProと無印の違いは体温測定の有無とカラーしか違いはありません。
値段
HUAWEI Band 6はAmazonで約7800円、楽天市場で約8600円、海外ECサイトAliexpressで約4800円です。
HUAWEI Band 6 Proは海外ECサイトでしか売っておらずAliexpressで約7500円です。
アプリ
HUAWEIのスマートウォッチ全般で使用する連携アプリはHUAWEI Healthです。
もちろんGoogleアプリストアからもダウンロード出来るのですが、HUAWEI AppGalleryというアプリストア(Googleアプリストアのようなもの)からもダウンロード出来ます。
そちらの方がウォッチフェイスの有料版が購入できたり、本体のヘルスケア設定に関しても細かい設定出来たりと自社のアプリストアからインストールした方のアプリが優遇されています。
AppGallery自体もHUAWEI公式ホームページに行かないとダウンロード出来ないので、若干面倒です。
外観
私が買ったのは本体がゴールドカラー、バンドがグレー。縦長の四角タイプで、今まであったバンド型より大きく、かつスマートウォッチと呼ばれるサイズ感よりは大きくなく今までになかったサイズ感です。
本体材質はプラスチックですが、Proはゴールドメッキの華燭がされてあってとてもキラキラしています。ボタンが一つ付いています。
逆に無印の本体はマットなゴールドとグレーです。
バックケースはプラスチックで艶消しの黒い塗装にセンサー類が搭載。
バンドもツルツルとした一般的なシリコンバンドで本体とバンドに一体感がある形です。特殊な形状のバンドな為一般的な取り外し可能なバンドとは互換性はありません。
重さも29gで軽く、睡眠時も特に気になりません。
充電はマグネットタイプ。マグネット部分が小さいものだと、外れやすいのですがこの充電器はしっかりくっついてくれます。さすがはHUAWEI。
ディスプレイ/ウォッチフェイス
AMOLEDディスプレイ搭載
ディスプレイは1.47インチのAMOLEDディスプレイ搭載、解像度は194×368pixelで解像密度は283ppiです。約8000円でAMOLEDディスプレイを搭載しているのは素晴らしいです。
解像度は若干低めなのでよく見ると少し粗く見えるところもありますが、気になるということは全くありません。
明るさは5段階で自動調光や常時表示機能はありませんが5・10・15・20分の間画面表示させることが出来ます。もちろん表示時間が長ければ、電池消費も増えます。
ウォッチフェイスは無料が約200種類、有料は多数
ウォッチフェイスを変更するには本体を長押しするか、ヘルスケアアプリから変更出来ます。削除は本体からは出来ません。
ストレージ容量次第ではありますが、本体に約25前後保存できます。価格帯が低いスマートウォッチは保存できる数が少ないものが多いので、この数を保存できるのは驚異的です。
HUAWEI製品は他とは違いウォッチフェイスは無料版と有料版があります。ただし有料版はHUAWEI AppGalaryからダウンロードされたHUAWEI Healthアプリからでないと購入できません。
無料版だと現在207種類、有料版は60円~540円で販売されており、数えると数百にもなります。
デザインとしてはこういうスクエア型のスマートウォッチはどっちかというと女性にも勧めたいのかポップなものが多い印象。
UI(ユーザーインターフェース)/動作感
分かりやすい貫通ウィジェット
メインの時計画面から左右どちらでもスワイプすると、測定画面や天気が見れるウィジェットが表示されます。スワイプしていくと最初の時計画面に戻るので操作しやすいです。
ウィジェットの項目は本体の設定から変更可能。心拍数、血中酸素、天気、ストレス、睡眠から順番含めて選択できます。
下→上スワイプで通知が確認出来ます。スマホにインストールされている全アプリから通知を選択出来ます。ツイッターで確認したところ100文字は表示されましたが、やはり画面が小さい分少し見づらいです。また通知時間の表示がないのも残念。
上→下スワイプでコントロールパネル画面になります。
時計画面で物理ボタンを押すとメニュー一覧が、その他のウィジェット画面で物理ボタンを押すと時計画面に戻ります。
動作性はストレスなくキビキビ
操作性は問題なくキビキビ動きます。画面が大きい恩恵かメニュー一覧のスクロールも連続して流れるのでストレスもありません。
機能
Pro目玉の体温測定機能
無印には無くてProにある唯一にして最大の機能が体温測定機能です。
これは本体のセンサーで手首の皮膚温度を計測し、そこから体温を推定するというもの。私が知っている名のある企業でこの機能を搭載しているのはmobvoiのTicWatch GTHくらいです。
手動測定ですが、測定時間も4秒と早くこのコロナ渦で体温測定が出来るのはとても便利です。
ちなみにアプリの設定で皮膚温度の連続計測が出来るのですが、環境温度のせいなのか自分のだと記録されていません。
心拍測定は自動測定は5秒おきか
心拍測定は自動計測出来ます。測定間隔は設定できませんが、約5秒おきで測定しているのではないかと思われます。後述しますが、測定間隔が早ければ早いほど充電の消費も多いはずなのですが、HUAWEI Band 6/6 Proは5秒間隔の自動測定なのに電池持ちも良い製品です。
アプリからの設定で安静時の上限、下限のアラートを受信出来ます。
睡眠分析は情報量が多い
HUAWEI Band 6/6 Proに限らずHUAWEI製品は睡眠分析に独自のHUAWEI TruSleep™を使用して睡眠の質、呼吸パターン、睡眠障害を診断し、200のカスタマイズされた睡眠の質の評価と改善アドバイスを受け取ることが出来ます。
具体的には全体の睡眠・深い睡眠・浅い睡眠・レム睡眠時間分布を評価、熟睡期間・呼吸の質・睡眠全体を点数化してくれます。昼寝にもきちんと対応。
一点残念なのが、本体では全体の睡眠時間しか確認できないこと。もちろんアプリでは詳細なデータが確認できるのですが、本体でも深い睡眠・浅い睡眠・レム睡眠・起きていた時間くらいは確認したかったです。
寝起きに本体でも詳しいデータを見たい派です。
ストレス測定にもきちんと対応
ストレス測定も自動測定に対応。アプリの方で補正するとより自分に合ったストレス測定が出来ると思います。
血中酸素濃度測定は自動測定
SpO2(血中酸素濃度)測定もなんと自動測定に対応しています。自動測定も搭載している製品が少ない中低価格でそれを実現しています。
アプリから設定すれば、起きている間に設定値より下回るとアラートを受信できます。測定間隔を変更することは出来ません。
ワークアウトは96種類から選択、GPSは非搭載
ワークアウトは本体保存が24種類、計96種類から選択できます。
ランニングやウォーキングで得られる情報は以下の通りです。
- カロリー
- 平均ペース
- 平均速度
- 平均ケイデンス(1分間における片足の回転数)
- 平均歩幅
- 歩数
- 平均心拍数
またVO2MAXの計測も可能。(※VO2MAXとは人が体内に取り込むことのできる酸素の1分間あたりの最大量です。運動能力の指標となります。)
ウォーキング、ランニング、エリプティカル、ローイングは自動で検出してくれます。
5ATMの防水機能なので水泳も可能。本体にはGPSは非搭載で、スマートフォンのGPSと連携する必要があります。
天気は時間ごとの気温なども確認出来る
天気はその時間帯の天気、気温、最高・最低気温の他に向こう5時間の天気、1週間分の天気も確認出来ます。
時間ごとの天気、温度を時計で確認出来るのはだいぶ便利です。
こういう情報が載ってるスマートウォッチは少ないから貴重ですね。
女性向け機能
女性向けの生理周期カレンダー機能もあります。本体にはデフォルトではなく、どこで設定するのかなと思っていたところ、アプリの方で設定すると本体の方にも機能が追加されます。
あまり詳しいことは分かりませんがアプリの方ではいろんな情報が見れると思います。
設定
表示
文字盤‥ウォッチフェイスを変更出来ます。
お気に入り‥本体のメインウィジェットを変更出来ます。
明るさの設定‥1〜5まで変更可能。また夜間に明るさを低減をON,OFFも出来ます。
詳細設定‥スリープ時間と点灯時間の設定が出来ます。
バイブレーション
弱い・強い・無しから選択できます。「弱い」は強さとしては悪くないですが、時間が短いので気付かない時があるかも。「強い」にした方が気付きやすいです。
通知の鳴動制限
通知OFFモードの設定です。終日か時間指定で設定出来ます。
ワークアウト設定
ワークアウトの自動検出のON・OFF設定が出来ます。
PIN設定
パスコードを有効化することで手首から本体をはずすと自動でロックする設定が出来ます。
その他機能
- 呼吸エクササイズ
- 音楽コントロール(Androidのみ対応)
- リモートシャッター(撮影するスマートフォンはEMUI8.1以降のみ対応)
- ストップウォッチ
- タイマー…1、3、5、10、15、30分、1時間、2時間、カスタマイズ
- アラーム
- 懐中電灯
- スマートフォンを探す
精度比較
心拍測定
心拍測定の精度が良いというAmazfit GTR 3 Proと比較
Switchのボクシングエクササイズをしたのですが、大体の高低を追従出来ています。精度は良いと言えます。
歩数
約30分ほどウォーキングして歩数計と比較。
歩数計その1 | HUAWAI Band 6 Pro | 誤差 |
3852歩 | 3877歩 | +25歩(+0.6%) |
歩数計その2 | HUAWEI Band 6 Pro | 誤差 |
3839歩 | 3877歩 | +38歩(+1%) |
2つとも誤差1%以内ですのでかなり優秀です。
体温測定
4回計測して誤差±0.1℃の範囲でした。高熱出した時がまだないので正確には何とも言えませんが、ローエンドのスマートウォッチには精度が微妙な製品も多い中素晴らしい精度です。
バッテリー
バッテリー持続時間は公式では通常使用で14日、ヘビーユーズで10日間となっていましたが、実際はどうでしょうか。
この条件で1日13%の消費。ワークアウトで2%消費だったので、ワークアウトしないのなら1日11%消費となり、毎日ワークアウトする方なら7~8日、しない方なら9日~10日の電池持ちとなります。
使用条件的にはハードユーズに近いと思うので、だいぶ公称値に近いのではないでしょうか。
HUAWEI Band 6/6 Proは急速充電対応で約1時間で満充電になります。
まとめ
気になる点に搭載されていない機能を挙げましたが、値段と性能を見ると無くてもしょうがないと思うほど、機能と価格のバランスが非常に良い製品です。
初めてスマートウォッチを買おうと思う人にも安心してオススメ出来る製品です。